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実体験!大阪拘置所から帰ってまいりました!

大阪拘置所(通称ダイコウ)での8年6月間の拘禁生活実体験!‥‥‥ 未決囚で4年・受刑者として4年6ヶ月間の ダイコウ!裏と表の実体験!

死刑囚の生活②

死刑囚の生活は概ね、未決収容者となんら変わりは無く‥
制限こそ多少は異なるが逆に未決収容者よりも処遇は良い。
(あくまでも外観的、観察による見解です。)

朝は受刑者とは違い7時50分に起床のベルが鳴り、
8時には点呼が始まる。点呼が終わったと同時に
配食が始まり朝食を取る。朝食は弁当箱に入った
麦メシ。(白米が8割程度なので余り気にならない)。

それに味噌汁が付き副食が一つ付いたモノが朝食です。
未決囚収容者と同じく特別、量は変わらず4等級の麦飯。
(受刑者は新入訓練時は3等級で、その後2等級となる)
4等級の麦飯は1㎝位の厚みで2等級は4㎝位で食い応えは充分。

朝食が終われば自由時間?で洗濯干しの回収に合わせて
洗濯したり、手紙を書いたり本を読んだりして過ごす。
もちろん舎房からは一切出れないし横になる事も許されない。
面会や裁判所出廷、お風呂、運動時間以外は舎房で過ごす。
(風呂は夏季週3回・その他は週2回、それ以外の日が野外運動日)

ラジオは日中、11時50分~13時までの間と18時~20時50分までの間。
相撲は国技だからなのか‥時間とは関係なくリアルに流れる。(笑)
これが結構、賭けの対象で物品を掛けてプチ賭博を楽しんだりしている。

昼食は12時くらいで夕食が17時30分位に配食される。
ざっと書けば一日はこの様な予定となるが死刑囚に於いても何ら変わらない。
ただ、処遇で変わるのは連行時の警備体制と月に1回特別室で好きな映画を
観る事が出来る事くらいかも知れない‥(リアルに新作映画観てます)

これは書いて良いのかは不明ですが‥雑誌は大抵、廃棄したモノを読んでいる。
廃棄‥と言っても‘おまえこの雑誌廃棄するきないか?‘と何度か看守に
無理やり私物を廃棄させられた。月間誌だったので次の号も‥同じく
‘廃棄‘を求められたので訳を聞くと‘死刑囚のリクエストで‥‘と
理由を話してくれたので間違いない事実です。

兎に角、看守は死刑囚に気を遣い、優しいと言う面では処遇は未決囚より
良いのかもしれない。もう直ぐ近づくお正月も、てんこ盛りのおせち料理と
毎日、配られる菓子‥31日は紅白歌合戦をラジオで聞きこの先、何回越せるか
判らない年越しを迎えるのである。

私は不運にも合計9回のお正月を迎えた。今でもこの切なさは忘れられない。


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  1. 2007/11/27(火) 00:28:41|
  2. 死刑囚の生活
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刑務官の暴行は愛のムチ??

つい最近、大阪拘置所の受刑担当・看守部長(通称・銀線)が
受刑者に暴行を加えたと言う事件が新聞に載っていた。
おやっ?っと思い内容を読むと‘なんとへちょい内容‥‘(笑)。
これを訴えた受刑者も受刑者だと思ったのが正直な感想。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071107/crm0711071733018-n1.htm

でもよくよく考えると髪の毛をそり落とした事で看守の間で
問題になって告発されたか‥他の看守にそそのかされて
受刑者自身がが告発したかの何れかだと私は思う。
多分‥後者が濃厚だと思う、元住民‥私の見解です。(間違いない!)

いずれにしても下らない内容で私がお勤めをしていた頃の暴行に
比べればお遊戯みたいな暴行です。(暴行と言えるのか‥笑)

私が受けた暴行?と言うか?‘アカン‥獄死や‘と感じた行為は
冬の風呂場で締め上げられた事でしょうか?
所内はコンクリートの壁に覆われていて風は冷たく身も凍る
社会とは掛離れた別世界‥2月ともなると、この時代に於いて
いいオッサンが鼻の先、指先、耳たぶに‘しもやけ‘ができ
‘鼻水を垂らしてる‘過酷な状態。(当然‥袖口はカピカピです。)

そんな時季に風呂場に連れて行かれ
‘おい○○よ‥服脱がんかい!‘とどなられ‥


脱ぐや否や、‘そこに正座や!‘

看守の命令は絶対命令!なので冷たいタイルの上に
正座した瞬間、バケツに冷水を溜め始め‥
頭からバッシャ、バシャに掛けられた。

うっ‥嘘やろ??と思ったが、合計30杯くらいは
掛けられ身体の震えは止まらないわ、気は遠くなるわ
本当に‘獄死するかと思った‘。

これを暴行と呼ぶのか?体罰と呼ぶのか?は未だに
判りませんが訴えようとも思わなかったし考えも無かった。
(今なら訴えるかも‥笑)

理由は唯一つ、私らの学生の頃は、生活指導の先生に毎日ほど
殴られたり、蹴られたりしていたので‥慣れていたのかも‥(笑)
それから開放された瞬間に‘今日は最悪やった‘で片付け
親にも言わない。

それが当たり前だったし、親に告げ口、した所で
‘また、あんた何にしたん?‘の一言で終わる。
挙句の果てには先生に‘もつと殴って‘と言う始末‥(爆笑)
今はちょっとした事で体罰になったり‥直ぐに問題にして
学校や先生を訴える。バカな親が多い!
(そう言う親に限って給食費は入れないやからが多い。)

そんなバカ親に可愛がられて育った最近の若者は人の痛みや加減を
知らないで大きくなり重罪を犯す。

中途半端な暴行や体罰は無意味で後で‘自分の首を絞めるだけ‘。
むしろ私は思いっきりやればいいと思う!
恐怖心を与えるまではやり過ぎだと‘冷水‘を浴びて感じたが(小笑)
その‘人物を怖い‘と言う恐怖心は指導者として与えて良いと思っる。
でないと悪いことをしても反省はしない。

日本の刑務所が甘いから再犯者が増える←同等だと思う。

冷水を浴びた私は何をしたのか‥
未決囚から内緒で貰った‘飴玉‘を作業中に食べていたのを発見され
懲罰を見逃してくれた代わりに‘愛のムチ‘を受けた。自業自得です(笑)

頭を剃られた?甘いわ!!冷水!冷水!証拠も残らんし性根入ります!

  1. 2007/11/10(土) 01:38:00|
  2. 独り言!!
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  4. | コメント:2

人生は紙切れ数枚??…

8年間、私を拘束したのは裁判での判決なのですが
極論で言えばただの紙切れ数枚に過ぎない…

死刑囚の命も法務大臣が紙切れ数枚に‘ポン‘っと印鑑を
押してしまえば簡単に決定してしまう。

日本はそんな紙切れ数枚の手続きでなんでも済ましてしまう。
結婚もそう…結局紙切れに印鑑を押して提出すればその日から
夫婦となる。形と言うか形式と言うか殆どのものが紙切れで
片付けてしまい大げさだが人生が決まる。

お金持ちも紙切れを沢山持っているだけでお金持ち(笑)
その紙切れに翻弄され犯罪に手を染めたり…
多くは生きるために紙切れを得るために、働いている。

紙切れ一枚で人間の人生は決まる。
仮釈放と言う紙切れ一枚の為に数年間、努力して務めていた頃と
今の生活は結局のところ何も変らないのか??
時折…そんな事を考える。

それはなぜか???今は生きる為に、働いて紙切れを多く
手にする為に、頑張って働いているのだから…

画像は仮釈放時に頂いた物です。
後々の為に特定されないようにモザイク入れています。(笑)
普通では入手困難な書類を紹介するために…
公開すれば、また人生が変るかも…紙切れは恐ろしい!!



IMG_0531.jpg

  1. 2007/11/04(日) 18:57:27|
  2. 独り言!!
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受刑者の生活①

ダイコウと言わず何処の受刑者の生活も実に単調で
作業以外はやることが無い‥多くは下らない武勇伝を語ったり
雑誌を読みTVを観て、21:00になれば就寝時間となり眠りに就く。

TVと言ってもダイコウでは等級に合わせて観れる日が決まっている。
入所して間もない頃は4級でTVは観れません。
3級になって初めて週に2回見ることが出来る。(19:30~20:50まで)
チャンネルは自由で選択権は力の問題となります(苦笑)

時にはチャンネル権で殴り合いに発展する場合も有り
私は一度、目の辺りにしている。
殴り合いの理由は最近の子供でも考えられない理由ですが
殴り合いは子供の様にも行かず‘殺し合い‘の様な迫力でした。(笑)

2級になって2日に1回、観ることが許されこの頃にはチャンネル権で
殴りあうことも無く‥頭を使って生活する事を身につけている。
順番制を取り入れたり、祭日の甘食と交換の約束で持ちつ持たれつの関係を
上手に使いこなせるだけの人間になっています(笑)

1級は毎日TVを観ることも出来、舎房にも鍵は掛かっておらず
部屋と廊下を自由に行ったり来たり出来る部屋で生活でき
所内で許される購入メニューで週に1回、お菓子を食べることも出来る。
(殆ど1級にはなれませんが)かく言う私もなれなかった。


概ね受刑者の生活は変わらないのですが役場(工場)によっては
全く違い、この配役された工場で多くを左右するのが懲役生活。

反省なんてする暇も無く‘生き抜く事で必死‘。
海の者か山の者か判らない人間関係の中で被害者に反省をしていたのでは
生きて行けません。そんな事を考える余裕も一切無く一日は過ぎていく。

受刑生活で学んだこと‥今考えても全く判りません。


  1. 2007/11/04(日) 00:59:50|
  2. 裏(受刑者の生活)
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